サンタさんはいるの?10歳の息子にどう伝えるか考えてみた
息子は10歳になった今でも、どうやらまだサンタさんを信じているようです。
先日も「サンタさん、何卒〇〇(欲しいおもちゃ)をください…お願いします」と手を合わせてつぶやいていました。
そんな姿を見ると、かわいくて微笑ましい反面、心のどこかで「このままでいいのかな?」と少しだけ迷いが生まれました。
「サンタさんは親なんでしょう?」と聞かれたこともあります。私はこう答えました。
「サンタさんは本当にフィンランドにいるんだよ。手紙を出すと本当に返事が来るし、実在の“セント・ニコラウス”という人の物語が元になっているの。だから、いないとは言い切れないんだよ」
そしてこうも伝えました。
「サンタさんは世界中の子どもたちに一人でプレゼントを配るのはとても大変だから、その役目をそれぞれの親に託しているんだよ。だから、親からプレゼントをもらうのは、サンタさんから頼まれたことでもあるんだよ」
この話は、昔好きだったブロガーさんが書いていたのを参考にしたもので、私自身とても素敵だなと思っていました。
「嘘」ではなく「物語を一緒に楽しむ文化」
サンタさんは、実在したセント・ニコラウスという人の優しさの物語からはじまり、長い時間をかけて広がり、今も“サンタ文化”として受け継がれています。今でもフィンランドには「サンタクロース村」という場所があり、物語や役目を引き継いでいる人たちがいます。
Santa Claus Village(公式)
つまりサンタさんは、「いる/いない」の二択ではなく、親と子が一緒に作っていく文化であり、物語。
ずっと昔から引き継がれてきたからこそ、この季節になると世界中の子どもたちの心を温め続けているのだと思います。
“魔法を壊す”のではなく“受け継ぐ”
私は、息子がサンタさんにお願いごとをするときの顔や、プレゼントを開けるときのワクワクした表情を見るのが本当に楽しくて、うれしくて、温かい気持ちになっていました。プレゼントを用意していたのは実は親だけど、それはサンタさんから引き継いだ大事な役目でもあります。
だから、もしいつか息子が大きくなって、大切な人にプレゼントを贈るときが来たら、そのときは息子が“サンタさん”になる番。
サンタさんの魔法は、そうやって次の世代へ受け継がれていくのだと思います。
おわりに
サンタクロースという存在は、嘘ではなく「ファンタジー」と「思いやり」の文化。
子どもが信じている間はその世界を一緒に楽しみ、やがて気づいたときには、その魔法を“自分が引き継ぐ番”。そう考えると、なんだか温かくて素敵だなと思います。